5G とローカル5G の違い
通信会社の全国サービスか、自営のネットワークか

更新日 2026年11月2日 読む時間の目安 約4分
この記事の要点
  • 全国向けの5G は携帯電話会社が全国に提供するサービス、ローカル5G は企業や自治体が自分の建物や敷地の中に自営で作る5G のネットワークです。
  • ローカル5G は、全国向けとは別に用意された周波数(4.5GHz 帯と 28GHz 帯の一部)を使い、無線局免許を受けて運用します。
  • 無線 LAN と比べると、免許に基づいて安定して使えるのが特徴です。携帯電話会社はローカル5G の免許を取れません。
この記事の目次
  1. 全国向けの5G とは
  2. ローカル5G とは
  3. 周波数と免許
  4. 違いを表で比べる
  5. 試験での問われ方
  6. 覚え方
  7. 第10章の問題を解いてみる
  8. よくある質問

全国向けの5G とは

全国向けの5G は、携帯電話会社が全国に提供する第5世代移動通信システムのサービスです。国内では2020年に始まりました。全国で同じ質の安定したサービスを、経済的に提供できるのが強みです。

使う周波数は 3.7GHz 帯・4.5GHz 帯と、より広い帯域で信号を送れる 28GHz 帯などの高い周波数帯(ミリ波帯)です。

ローカル5G とは

ローカル5G は、企業や自治体などが、自分の建物の中や敷地の中に、自営で作って使う5G のネットワークです。地域の課題の解決や産業ごとの使い道に合わせて、必要な性能を柔軟に決めて使えます。

ローカル5G には、次のような特徴があります。

  • 携帯電話会社のエリアがまだ広がっていない場所でも、先に作れる。
  • ほかの場所で起きた通信の障害や災害の影響を受けにくい。
  • 無線 LAN と比べて、無線局免許に基づいて安定して使える。

使い道の例には、建設の現場での建機の遠隔操作、工場でのロボットや自動搬送車の制御、農場や河川の監視などがあります。

周波数と免許

ローカル5G は、4.5GHz 帯と 28GHz 帯のうち、全国向けの5G とは別に用意された一部の周波数を使います。

  • 2019年度: 28.2〜28.3GHz の 100MHz 幅を先に制度にした。
  • 2020年: 4.6〜4.9GHz 帯と 28.3〜29.1GHz 帯を使えるように制度にした。

免許は、建物や土地の持ち主か、持ち主から頼まれた人が、それぞれ申請します。携帯電話会社は、ローカル5G の免許を取ることはできませんが、システムを作るための支援はできます。

全国向けの5G とローカル5G の違い 全国向けの5G 携帯電話会社 全国にエリアを作る 3.7GHz・4.5GHz・ 28GHz 帯など ローカル5G 企業・自治体など 建物内・敷地内 別に用意された周波数 (4.6〜4.9GHz など) ローカル5G は無線局免許を受けて自営で運用する
全国向けの5G とローカル5G の違い(もちこ道場のまとめ)

違いを表で比べる

比べること 全国向けの5G ローカル5G
作って運用する人 携帯電話会社 企業・自治体などが自営で
場所 全国 自分の建物の中・土地の中
周波数 3.7GHz 帯・4.5GHz 帯・28GHz 帯など 4.5GHz 帯・28GHz 帯のうち、全国向けとは別に用意された一部(4.6〜4.9GHz 帯など)
強み 全国で同じ質のサービスを経済的に提供できる 使い道に合わせて性能を決められる。ほかの場所の障害や災害の影響を受けにくい
免許 携帯電話会社が受ける 建物・土地の持ち主などが申請する(携帯電話会社は取れない)

試験での問われ方

モバイル技術基礎検定では、第10章「5G/IoT/AIの最新動向」で出ます。もちこ道場の第10章の問題(50問)のうち、ローカル5G を扱う問題は7問あります。

  • 穴埋め: 「無線 LAN と比べて、何に基づく安定した利用ができるか」に無線局免許、「2020年に使えるようになった周波数」に 4.6〜4.9GHz 帯を選ぶ。選択肢には技適マーク・SIM ロックや、ほかの周波数が並びます。
  • 2つの空欄の組み合わせ: 「企業や自治体が自営で作る5G」にローカル5G と、使う周波数帯を入れる。ローミングがまぎらわしい選択肢として並びます。
  • 記述を選ぶ: 「ローカル5G は携帯電話会社だけが提供する」「免許なしで誰でも作れる」「全国向けと同じ周波数をすべて使える」のような誤りを見抜く。

覚え方

  • ローカル=自分の場所。「自分の建物・土地で、自分で作る」と覚えると、作る人・場所・免許の申請者がまとめて思い出せます。
  • 周波数は「全国向けとは別」が大事です。数字は、2020年に足された 4.6〜4.9GHz 帯 を優先して覚えます。
  • 無線 LAN との違いは「免許があるから安定」の一言で押さえます。

第10章のほかの用語は「第10章 5G/IoT/AIの最新動向の要点」にまとめています。

第10章の問題を2問、解いてみる

もちこ道場の第10章の問題です。演習画面と同じ解説(図解・選択肢ごとの解説)を付けています。

問1

ローカル5Gには、無線LANと比べて、1に基づく安定的な利用ができるという特徴がある。移動体通信事業者による全国向けの5Gとは別に、企業や自治体が自らの敷地内などに構築して使う。

答えと解説を見る

正解は 3(無線局免許)です。

【概要】

ローカル5Gの特徴の一つは、無線LANと比べて無線局免許に基づく安定的な利用ができることである。ほかに、エリア展開が遅れた地域で先行して構築できるなどの特徴がある。

【図解】実験的機能

ローカル5Gの特徴と周波数 ローカル5Gの特徴と周波数

図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。

【各選択肢の解説】

  • 1. 技適マークあなたの解答 技適マークは、技術基準に適合した機器につけられるマークであり、無線局を運用する安定的な利用の根拠となるものではない。
  • 2. SIMロックあなたの解答 SIMロックは、特定の移動体通信会社のSIMカードしか受け付けない端末の制限であり、無線局の安定的な利用の根拠となるものではない。
  • 3. 無線局免許正解あなたの解答 問題文の、無線LANと比べて安定的な利用ができる根拠という内容に合う。
  • 4. 利用規約あなたの解答 利用規約は、コンテンツ購入時などに利用条件を示すものであり、無線局の安定的な利用の根拠となるものではない。

問2

ローカル5Gは、企業や自治体などが自営で構築できる5Gシステムであり、全国向け5Gサービスとは別に用意された周波数を利用する。先行して制度化された28GHz帯などに加え、2020年には1帯の利用を可能とする制度化が行われた。

答えと解説を見る

正解は 3(4.6-4.9GHz)です。

【概要】

ローカル5Gは全国向け5Gとは別に用意された周波数を使う。2019年度の28.2-28.3GHzに続き、2020年には4.6-4.9GHz帯と28.3-29.1GHz帯も使えるよう制度化された。

【図解】実験的機能

ローカル5Gの特徴と周波数 ローカル5Gの特徴と周波数

図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。

【各選択肢の解説】

  • 1. 5.2-5.3GHzあなたの解答 5.2-5.3GHzはローカル5G用には当てはまらず、2020年に制度化された帯域ではない。
  • 2. 2.4GHzあなたの解答 2.4GHzは無線LANなどで広く使われる帯域であり、ローカル5G向けに制度化された帯域ではない。
  • 3. 4.6-4.9GHz正解あなたの解答 4.6-4.9GHzは、2020年の制度化でローカル5Gに使えるようになった4.5GHz帯の範囲である。
  • 4. 900MHzあなたの解答 900MHzはローカル5G用には当てはまらない帯域であり、本問の空欄(1)には当たらない。
問題を解いて確かめる

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よくある質問

携帯電話会社は、ローカル5G に関わることができないのですか?

携帯電話会社が自分でローカル5G の免許を取ることはできません。ただし、企業や自治体がローカル5G のシステムを作るときの支援はできます。「免許は取れないが、支援はできる」と覚えます。

他人の建物や土地でも、ローカル5G を使えますか?

ローカル5G は、自分の建物の中か自分の土地の中で使うのが前提です。他人の建物や土地で使う場合は、当面は一定の条件のもとで、無線局を動かさずに使う固定通信の形に限られています。

5G の3つの要求条件は何ですか?

超高速、超高信頼・超低遅延、多数同時接続の3つです。速さ、遅れの小ささ、つなげる数のどれを問われているかで見分けます。ローカル5G は、使い道に合わせて必要な性能を選んで設定できます。

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出典・注記

出題範囲は、2026年11月2日にMCPC の公式ページで確認しました。用語の説明は、もちこ道場の問題と解説をもとにまとめたものです。

  1. モバイル技術基礎検定(MCPC 公式)