FTTH と ONU の違い
光回線のサービスか、光を電気に変える装置か

更新日 2026年11月2日 読む時間の目安 約4分
この記事の要点
  • FTTH と ONU は、どちらも光回線の話ですが、サービスの名前と装置の名前で別のものです。
  • FTTH は家庭向けの光回線サービス(戸建て用と集合住宅用)、ONU は光信号と電気信号を相互に変換する光回線終端装置です。
  • 光ファイバーの中身は、中心のコアを、屈折率の異なるクラッドが覆う構造です。
この記事の目次
  1. FTTH とは
  2. ONU とは
  3. コアとクラッド
  4. 違いを表で比べる
  5. お客様への説明のしかた
  6. 試験での問われ方
  7. 覚え方
  8. 第3章の問題を解いてみる
  9. よくある質問

FTTH とは

FTTH(Fiber To The Home)は、光ファイバーを使った光回線サービスのうち、家庭向けのものです。サービスの名前なので、特定の機械を指すわけではありません。

戸建て用と、マンションなどの集合住宅用に分けられていて、一般には集合住宅用のほうが料金が安いとされています。光ファイバーは、従来の銅線に比べて、高速・大容量の通信に向き、外部の電磁的なノイズの影響を受けにくく、長い距離でも伝送損失が小さい、という特長があります。

ONU とは

ONU(Optical Network Unit)は、光回線終端装置です。屋外から建物内に引き込まれた光ファイバーをつなぎ、光信号と電気信号を相互に変換します。

ONU から先は、ルータ(またはホームゲートウェイ)を介して、パソコンなどの端末につながります。ONU から端末までは、通常は LAN ケーブルで接続しますが、無線 LAN 対応のルータなら、タブレットなどとは無線でもつながります。ルータやホームゲートウェイの機能が一体になった ONU もあります。

コアとクラッド

光ファイバーは、透明で細い繊維状のガラスまたはプラスチックでできています。その断面は、次の2層です。

  • コア: 中心にある、光が進む部分。透過率が高い。
  • クラッド: コアを覆う部分。コアとは屈折率が違う。

屈折率が違うので、コアとクラッドの境界で光が全反射し、光がコアの中に閉じ込められたまま、高速で進みます。ONU や FTTH とは別の、光ファイバーの「中身」の話です。

光回線の宅内の流れ FTTH の宅内の流れ 光ファイバー 屋外から建物内へ引き込む ▼ ONU(光回線終端装置) 光信号と電気信号を変換する ▼ ルータ(ホームゲートウェイ) ONU と端末の間をつなぐ ▼ 端末 パソコン・タブレットなど
FTTH の宅内の流れ(もちこ道場のまとめ)

違いを表で比べる

比べること FTTH ONU
何か 家庭向けの光回線サービス 光回線終端装置(装置)
役割 光ファイバーで家庭にインターネットなどを届ける 光信号と電気信号を相互に変換する
区分・置き場所 戸建て用と集合住宅用 利用者の建物内に設置
つながる先 — ルータ(ホームゲートウェイ)を介して端末へ

お客様への説明のしかた

「光回線を引くと、何が家に来るのか」と聞かれたときは、FTTH というサービスを申し込むと、建物内に ONU が設置され、そこからルータを通して端末につながる、と順番に話せるようにします。サービスの名前と、機器の名前を分けて話すと、お客様も混乱しにくくなります。

試験での問われ方

スマートフォン・モバイル実務検定では、第3章「モバイル通信・通話の仕組み」で出ます。もちこ道場の第3章の問題(全50問)のうち、FTTH・ONU・コア・クラッドを扱う問題は7問あります。

  • 穴埋め: 「家庭向けで、戸建て用と集合住宅用に分けられる光回線サービス」に FTTH、「光信号と電気信号を相互に変換する光回線終端装置」に ONU を選ぶ。FMC・MIMO・ルータ・HUB などが選択肢に並びます。
  • 組み合わせ: 光回線を使う音声サービス(光IP電話)と ONU を、正しい順で選ぶ。
  • 記述を選ぶ: ONU は光ファイバーではなく銅線の通信にだけ必要、のように役割を取り違えた記述を見抜く。コアとクラッドを扱う穴埋めもあります。

覚え方

  • FTTH は「家(Home)まで光ファイバー」のサービス名、ONU は家の中にある装置の名前と分けます。
  • ONU の役割は「光 ⇔ 電気の変換」の一言。そのあとにルータが来る、という順番も合わせて覚えます。
  • コアは中心、クラッドは覆い。屈折率の差で、光をコアに閉じ込めます。

第3章のほかの用語は「第3章 モバイル通信・通話の仕組みの要点」にまとめています。

第3章の問題を2問、解いてみる

もちこ道場の第3章の問題です。演習画面と同じ解説(図解・選択肢ごとの解説)を付けています。

問1

光ファイバーを用いた光回線サービスのうち、家庭向けのものは1と呼ばれ、戸建て用と集合住宅用に分けられている。

答えと解説を見る

正解は 1(FTTH)です。

【概要】

FTTHは、光回線サービスの家庭向けの形態であり、戸建て用と集合住宅用に分かれている。一般には集合住宅用のほうが料金が安い。

【図解】実験的機能

光ファイバーの構造と光回線サービス(FTTH) 光ファイバーの構造と光回線サービス(FTTH)

図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。

【各選択肢の解説】

  • 1. FTTH正解あなたの解答 光回線サービスの家庭向けの形態で、戸建て用と集合住宅用がある点が、この呼称の説明と合う。
  • 2. FMCあなたの解答 FMCは、固定通信と移動体通信の融合を指す語であり、光回線の家庭向けサービスの呼称ではない。
  • 3. ONUあなたの解答 ONUは、屋外から引き込んだ光ファイバーを接続する光回線終端装置であり、サービスの呼称ではない。
  • 4. MIMOあなたの解答 MIMOは、複数のアンテナで別々の信号を送受信する技術であり、光回線のサービスの呼称ではない。

問2

家庭やオフィスに引き込まれた光ファイバー通信において、光信号と電気信号を相互に変換する役割を持つ光回線終端装置のことをアルファベットで1という。

答えと解説を見る

正解は 4(ONU)です。

【概要】

光回線の利用者側では、建物内に設置したONU(光回線終端装置)まで光ファイバーを引き込む。ONUは光信号と電気信号を変換する機能を持ち、ルータ等を介して端末とつながる。

【図解】実験的機能

光ファイバーの構造と光回線サービス(FTTH) 光ファイバーの構造と光回線サービス(FTTH)

図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。

【各選択肢の解説】

  • 1. LANあなたの解答 LANは、限られた範囲で機器をつなぐネットワークそのものを指し、光と電気を変換する装置の名称ではない。
  • 2. ルータあなたの解答 ルータは、ONUと利用者の端末の間に置かれてネットワークを中継する機器であり、光と電気の変換装置ではない。
  • 3. HUBあなたの解答 HUBは、LANケーブルで複数の機器をまとめて接続する集線装置であり、光信号を変換する装置ではない。
  • 4. ONU正解あなたの解答 ONUは、光回線終端装置とも呼ばれ、光と電気の信号を変換する機能を持つため本問に合う。
問題を解いて確かめる

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よくある質問

ONU とルータは同じものですか?

別の機器です。ONU は光信号と電気信号を変換する装置で、ルータは ONU と端末の間をつなぐ機器です。ただし、ルータやホームゲートウェイの機能が一体になった ONU もあります。

FTTH は、戸建てでもマンションでも同じ料金ですか?

戸建て用と集合住宅用に分かれており、一般には集合住宅用のほうが料金が安くなっています。詳しい料金は、契約するサービスによって違います。

コアとクラッドは、どちらが光の通る部分ですか?

コアです。コアを覆うクラッドとは屈折率が違うため、境界で光が全反射し、光がコアの中に閉じ込められて進みます。

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出典・注記

出題範囲は、2026年11月2日にMCPC の公式ページで確認しました。用語の説明は、もちこ道場の問題と解説をもとにまとめたものです。

  1. スマートフォン・モバイル実務検定(MCPC 公式)