パブリッククラウドとプライベートクラウドの違い
誰でも使えるか、社内だけか
- クラウドの提供形態は、誰が使えるかで2つに分けます。
- パブリッククラウドはインターネット経由で誰でも使える形態(Webメールや検索サービスなど)、プライベートクラウドは特定の団体や社内だけで使う形態(社内の在庫管理など)です。
- 自社内にクラウドの設備を用意して運用することは、オンプレミスと呼びます。
パブリッククラウドとは
パブリッククラウドは、インターネット経由で誰でも利用できるクラウドの提供形態です。Microsoft 社、Yahoo 社、Google 社のような企業が提供している、Webメールサービスや検索サービスがその例です。
利用者は、サービスを提供する会社の設備を、ネットワークの先でそのまま使います。自分で設備を用意しなくてよい点が特徴です。
プライベートクラウドとは
プライベートクラウドは、特定の団体や社内だけで利用するクラウドの提供形態です。例としては、在庫管理など、社内のシステムをクラウド上で実現するものがあります。
使える人が限られているので、社外の人には開かれていません。業務で扱う情報を、社内に閉じて使いたいときの形です。
オンプレミスとの関係
クラウドの話で、一緒に出てくる言葉がオンプレミスです。自分の会社の中にクラウドの設備を用意して運用することをいいます。選択肢に並んでも、「誰でも使える形態」の名前ではないので、パブリッククラウドとは区別します。
なお、複数の形態を組み合わせて使うハイブリッドクラウドや、複数の事業者のクラウドを併用するマルチクラウドという言葉もあります。この資格では、まずパブリックとプライベートの2種類を押さえておけば足ります。
違いを表で比べる
| 比べること | パブリッククラウド | プライベートクラウド |
|---|---|---|
| 使える人 | インターネット経由で誰でも | 特定の団体や社内だけ |
| 例 | Webメールサービス、検索サービス | 社内の在庫管理などのシステム |
| 提供する会社の例 | Microsoft、Yahoo、Google など | 在庫管理など社内システムを載せる例がある |
| 関連する言葉 | Webメール | オンプレミス(自社内に設備を置く) |
お客様への説明のしかた
スマートフォンの写真やメールが「クラウドに保管されている」と言われたとき、お客様が使っているのは、多くの場合パブリッククラウドのサービスです。端末の外にデータがあるので、端末が壊れても、データを失うリスクを減らせると説明できます。
一方で、機密情報を扱うときは、サービスの性質に合わせたアクセス権の管理などに注意が必要です。社内のデータなら、プライベートクラウドか、どこに保管するかを含めて社内のルールを確かめるよう、お客様に伝えます。
試験での問われ方
スマートフォン・モバイル実務検定では、第4章「インターネットの基礎と接続」で出ます。もちこ道場の第4章の問題(全50問)のうち、パブリッククラウド・プライベートクラウドを扱う問題は4問あります。
- 穴埋め: 「インターネット経由で誰でも使える Webメールや検索サービス」にパブリッククラウド、「特定の団体や社内だけで利用する」にプライベートクラウドを選ぶ。オンプレミスやハイブリッドクラウドが選択肢に並びます。
- 2つの空欄の組み合わせ: 「クラウドコンピューティング」と「パブリッククラウド」を、オンプレミスやプライベートクラウドとの組み合わせから選ぶ。
- 記述を選ぶ: クラウドを使うメリットや注意点について、不適切な記述を見抜く。
覚え方
- パブリックは「公共」。誰でもネットで使える、Webメールや検索のイメージです。
- プライベートは「私的」。社内など、決まった人だけで使うイメージです。
- 迷ったときは「誰が使えるか」を見ます。利用者が限られていればプライベート、そうでなければパブリックです。
第4章のほかの用語は「第4章 インターネットの基礎と接続の要点」にまとめています。
第4章の問題を2問、解いてみる
もちこ道場の第4章の問題です。演習画面と同じ解説(図解・選択肢ごとの解説)を付けています。
問1
クラウドの提供形態のうち、インターネット経由で誰でも利用できるWebメールサービスや検索サービスなどの形態を1と呼ぶ。これに対して、特定の企業内などで運用するものをプライベートクラウドという。
答えと解説を見る
正解は 2(パブリッククラウド)です。
【概要】
パブリッククラウドは、インターネット経由で誰もが利用できるクラウドの提供形態である。Webメールや検索サービスがその例で、特定の団体や社内で使うプライベートクラウドと対になる。
【図解】実験的機能
図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。
【各選択肢の解説】
- 1. オンプレミスあなたの解答 オンプレミスは自社内にクラウドの設備を置いて運用することであり、誰でも使える提供形態ではない。
- 2. パブリッククラウド正解あなたの解答 パブリッククラウドはインターネット経由で誰でも利用できる形態で、Webメール等が該当するため正しい。
- 3. ハイブリッドクラウドあなたの解答 ハイブリッドクラウドは一般に複数の形態を組み合わせた利用を指し、誰でも使える形態そのものの名称ではない。
- 4. マルチクラウドあなたの解答 マルチクラウドは一般に複数事業者のクラウドを併用することを指し、本問の誰でも使える形態の名称ではない。
問2
クラウドの提供形態のうち、特定の団体や社内だけで利用するものを1という。
答えと解説を見る
正解は 2(プライベートクラウド)です。
【概要】
プライベートクラウドは、特定の団体や社内で利用するクラウドの形態であり、在庫管理など、社内向けのシステムをクラウド上に置く例がある。
【図解】実験的機能
図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。
【各選択肢の解説】
- 1. パブリッククラウドあなたの解答 パブリッククラウドは、誰でもネットを通じて使える提供形態であり、利用者が限られるものではない。
- 2. プライベートクラウド正解あなたの解答 利用者を特定の団体や社内に限るという条件に合うのは、この提供形態である。
- 3. Webメールあなたの解答 Webメールは、パブリッククラウドで提供されるサービスの例であり、クラウドの提供形態の名称ではない。
- 4. ISPあなたの解答 ISPは、インターネットへの接続を仲介する事業者であり、クラウドの提供形態の名称ではない。
第4章のほかの問題は、ベーシックプランで解けます。まずは登録なしで、第1章の50問を試せます。
よくある質問
Webメールは、パブリッククラウドとプライベートクラウドのどちらですか?
パブリッククラウドで提供されるサービスの例です。インターネット経由で誰でも使える形態に当たります。Webメールそのものは、クラウドの提供形態の名前ではありません。
オンプレミスは、クラウドの種類の1つですか?
自社内にクラウドの設備を用意して運用することを指す言葉です。「誰でも使える」パブリッククラウドとは別に覚えます。
クラウドにデータを置くと、端末が壊れても安心ですか?
データが端末の中ではなくクラウド上にあれば、端末が壊れてもデータを失うリスクを減らせます。ただし、機密情報を扱う場合は、アクセス権の管理などに注意が必要です。
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出題範囲は、2026年11月2日にMCPC の公式ページで確認しました。用語の説明は、もちこ道場の問題と解説をもとにまとめたものです。